SINCE MAY 30, 1998

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00.5.21.開設 |
私たちが普段何気なく見ている色。その色が違って見える人がいるのをご
存じですか? 私のように「色覚異常者」と呼ばれる人たちのことです。「異常
者」というのはなんだかいやな響きです。生まれつきの異常で治らないので「異常者」
レッテルを貼られています。私は「第2色覚異常第3度」と診断されました。
割と強度の異常らしいです。
でも実際「色覚異常」とは何なんだろう。他人がどん な色を見ているのかは誰にもわからないのに。私自身今まであまり考えてこなか ったし、同病の人とのつながりもなかった。社会で色を使う人たちもあまり考え てくれていないみたいで困ることが多いのに。そんなときに天からインターネッ トが降ってきたのです。みんな意見を言い始めました。そこで私もホームページ 作ってみました。
あなたにはホントに関係ないですか?
愛する人がそうだとわかったらどうします?
色覚異常の人は意外と多く、男性の約5%に症状があります。遺伝子の関
係で、女性は0.2%位しかいません。しかし異常の遺伝子を持っている「保因者」
は男性の2倍(10%)にもなります。
女性の方はそれに気づかないことが多く、息子が学校で検査を受けて
初めて驚かれるお母さんもおられます。結果的に、「悩める母親」
が社会問題ともなっています。
色覚異常の人もふだんの生活には特段変わったことがないため、傍目にはほ
とんどわかりません。ところが結婚、就職などに際し、世間の誤解、無理解から
問題の起きることがあります。
私も家族も色覚異常とは関係ないと思っておられるあなた、ホントに関係な
いですか? 愛する彼氏が「色覚異常」だとしたらあなたはどうしますか?
愛する息子がある日突然「色覚異常」との宣告を受けたらどうしますか?
色覚異常と言われる人のほとんどは、ある特定の色が見分けにくいだけで
す。時々「色盲」という言葉を使うので「白黒」にしか見えないと誤解されるこ
とがありますが、そのような「全色盲」はきわめて特異なケースでほとんどの人
はそうではありません。またこの写真のように「ある色だけが見えるが他は白黒
」というわけでもありません。
私が色覚異常と言われる根拠は小学校の時に行った検査の結果です。様々な
色の点で構成された絵のカードに数字や文字が浮き出て見えるものです。他の多
くの人には見える数字が私には見えません。ところが他の人には見えないのに数
字が見えるカードもあるのです。
このことから思えるのは、色が「見えない」のではなく、「見え方が違う」
と言うことです。別の色世界を持っている「少数派」なのです。正常な人にとっ
ても似た色は見分けにくいものですが、私たちの場合は似た色の組み合わせが違
うというだけです。実は全国に何百万人もいるこの「少数派」を「異常」の一言
で片づけてしまってよいのでしょうか。
ではいったい私にはどんな風に見えているのか、これを読んでみて下さい。
現代社会においては、地図、案内標識、機器の押しボタンやインジケータ
ー、そしてこのパソコンの画面等、色による表示が多くあります。それらの色は
多数派の人々の見え方で使用されているため、私たち色覚異常者には判別しづら
いケースが多々あります。多数派の人たちには判別しやすい色でも、私たちにと
っては似た色である時がよくあるのです。
たとえばこのような路線図は大変頭の痛いものです。
(クリックすると拡大します。)私たちは決して色が判別できないわけでなく
見え方が違うだけなので、色彩表現に一定の配慮をしていただければ
私たちの生活がより快適になります。
あなたの周りにもきっと色覚異常の人がいます。不便を感じていてもなんと
か判別できるし、無理解から来る差別や、「これ何色に見える?」等と奇異の目
で尋ねられるのがいやで黙っています。
あなたにとっても決して人ごとではありません。将来の家族のため、愛する
人のために一緒に考えて下さい。
もしあなたの彼が色覚異常であっても、お子さんが検査でひっかかっても
、決して悩む必要はありません。私たちは幸せな毎日を送っています。人格全体
からすればとてもささいなことです。それに、これからはインターネットに仲間
が大勢います。もうひとりで悩む時代ではありません。悩めるあなたに私のこれ
までの経験がもし参考になればと思い書いてみました。
興味を持っていただいた方、ありがとうございます。あわてておられるお母さん、
正しい情報さえあれば大丈夫です。でも、医学的にも社会的にもまだ意見がまとまっていないのが
実状です。参考になる本もご紹介します。そしてネットにはまだまだ貴重な情報があります。
掲示板にいただいた多くの皆さんからの書き込みはとても参考になります。
他人の目にどんな色に見えているかというのはその人の心の中を見るのと
同じように不可能なことですし、自分の見ている色も実は心が見ているわけです
。多数派の人たちに「あなたは異常だ」と言われたところで、私の世界は生まれ
たときからこの色でした。緑の山はすがすがしく、赤い夕日は心を打ちます。「
あなたには見えない色がある」と他人は言いますが、私たちにはしっかり見えて
いるのです。
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